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日々の海に沈む…
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『しがみつかない生き方』 香山リカ

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

香山 リカ / 幻冬舎



 当初はあまり読む気がしてなかったのですが、この本の売れ行きがよくてかなり話題になってきたあたりですごく気になってきて、結局購入。毎日少しずつ読み進んで(章立てが細かいので少しずつ読み進んでいけるのでいいですね、この手の新書って)みました。こんな考え方もあって、こうして堂々と主張してくれて。香山さんに感謝したくなりました。
 巷で言われる「勝ち組・負け組」の基準では「負け組」に属する自覚ありまくりの自分としては、気持ちが軽くなるような、「大丈夫」と背中を押してもらったような気分になれたかな。「負け組」だからってイコール「自分は不幸」とは思えないし、勝ち負けだけにこだわって生きてる方が確かにしんどいかもって思えるし。だからってこのまま何もしなくていいわけでもないんだけど。ただ、何かにしがみつくって、場合によっては大事かも知れないけど、しがみつくだけが幸せになる方法じゃないんだなって、気付かせてもらった気がします。
# by siuka | 2010-01-11 19:02 | 読書日記(か行の作家さん)
『レインツリーの国』 有川 浩
レインツリーの国
有川 浩 / / 新潮社



 『図書館内乱』に登場した本が、実際に登場しちゃったスピンアウト企画モノ。実現させてくれた新潮社さん、ありがとう。
図書館戦争シリーズを読み終わってからしばらく経ってしまったので単純に独立した1作品として読んでしまいました。ま、いいよね。この二人がこの先ずっと幸せでありますように。それにしても、重くなりそうな内容なのに意外とさらっとした印象なのは、作中幅を利かせてた関西弁のせいでしょうか?あれだけ見事に関西弁でメールが書けるってすごいです。てか、ネイティブで関西弁の人って、文章を書くときも関西弁なんでしょうか?(そんなことないですよね?でもちょいうらやましいかも。)
 で、読みながら、伸の意見にいちいち賛同しながらも、所々あいたたた…と痛い所を突かれてた気がします。とりあえず自分のまわりに(思い当たる範囲では)耳にハンデをもった人がいないので、今までその人々のことをちゃんと考えたことがなかったんで、随分といい加減な認識だったかなと。もし目の前に耳にハンデを持った人がいて、その人に対して自分のとろうと思ってる行動がはたしてその人に喜んでもらえるものなのかどうかなんて考えたこともなかった。結局いくら考えたところでよくわからないんだけど、でも、その人を不快にさせるような行動だけはしたくないなと。最低限それだけはしないような対応をしたいなと思いましたね。もちろん耳だけじゃなくて、様々なハンデをもつ人に対して。それも健常者だからしてあげなきゃなんていう押し付けがましい考えじゃなくて。自分がほんの少し気をつけたらその人が快適に過ごせるように。あ、でもそれは相手がどんな人でもいえることなんだよなぁ(あれ?着地点ずれた?)。とにかく、身体的にハンデを持つ人も持たない人も、心にハンデを持つことなく正々堂々と生きていけるといいなと、そんな風に思ったのでした。

# by siuka | 2008-03-30 21:57 | 有川 浩さんの本
『いのちのパレード』 恩田 陸
いのちのパレード
恩田 陸 / / 実業之日本社




帯に「あなたはパレードの目撃者に選ばれました」とあったんですが…。
いやいや、こちらこそ、お招きいただきましてありがとうございますって言いたいくらいです。
読んでいるあいだは、次にどんな物語が目の前に登場するのかとわくわく感が止まらないパレードを見ているようでした。ミステリーも、ファンタジーも、何でもアリなこの恩田ワールド。よくもまぁこれだけバラエティに富んだ作品が書けるものだと、いつもながら感心してしまいます。そこが好きなんですけど。
個人的には「かたつむり注意報」が気に入りましたね。どこに惹かれたのか自分でもよくわからないのだけれど、街路を進む巨大なカタツムリを想像して。別にカタツムリは好きでも嫌いでもないんだけど、そういえば最近見てないなぁ。なんて考えたりしましたけど。


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# by siuka | 2008-03-22 19:25 | 恩田 陸さんの本
『新釈 走れメロス』 森見登美彦
新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦 / / 祥伝社
ISBN : 4396632797


昔、教科書で読んだ物語が、現代の京都に舞台を移して新登場。
私も京都の街にはそれなりに思い入れのある人間ですので、とても興味深く読みました…が。表題作「走れメロス」が一番印象的だったんですけど、それについてこういう表現をすると誤解を招きそうで申し訳ないんですけど、読んでいて一番最初の印象が「くだらねーっ」でした。本当に失礼な印象で申し訳ないです!でもそのくだらなさというか脱力感が面白かったですね。教科書で読んだあの物語が、主人公があんなだとこんなお話になってしまうのかと。で、全5篇、それぞれ読んだ後にちゃんとした原作をもう一回読んでみたくなりました。これって、作者の思惑にまんまと乗せられちゃったってことでしょうか?

# by siuka | 2008-02-17 21:35 | 読書日記(ま行の作家さん)
『図書館革命』 有川 浩
図書館革命
有川 浩 / / メディアワークス



 終わりましたー!お疲れさまー!!
っつって缶ビール掲げてそのまま打ち上げにでも突入したくなるような気分で読み終わっちゃいました。いや、ほんとにお疲れ様でした。
 前回の「危機」が玄田隊長の一人勝ちな感じだったぶん、今回は堂上班の面子がどれだけがんばってくれるかなーと期待はしていましたが。みんなここぞとばかりに(お仕事なので当然なんだけど)良くがんばりましたねー。そのせいか、完結だというのに名残惜しさというよりも自分たちで作ったイベントが大成功してバンザイみたいな達成感のようなものが…(別に自分は参加したわけじゃなくて物語を読んでただけなのになぁ)。前作読んだ後で「次で完結なんて残念だなあ」なんて思っていたのに、なんだか爽快な気分で読み終われて意外な感じ。でも、いい終わりかたでよかったと思います。ほんとに、最後まで読めて良かった。この作品に出会えてすごく楽しかった。このシリーズは4冊全部を2007年に集中して読んだので、わたし的に4冊まとめて2007年のブック・オブ・ザ・イヤーです!

余談。今回のしょっぱなに出てくる堂上のあの態度は一体!?開き直って笠原に揺さぶりをかけてるとしか思えないんですけど!あれって、素だったんでしょうか?それとも…?堂上の心理描写が一切ないだけにすごく印象的でした。(あそこであれってある意味反則じゃありません?)


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怪鳥の【ちょ~『鈍速』飛行日誌】さん、粋な提案さん


# by siuka | 2008-01-27 19:54 | 有川 浩さんの本
『塩の街』 有川 浩
塩の街―wish on my precious (電撃文庫)
有川 浩 / / メディアワークス
塩の街
有川 浩 / / メディアワークス





 電撃文庫版を2年前に読んでますが、今回大幅改稿かつ番外4篇加えてしかもハードカバー版で登場なんて、そんなのアリですか!?と思いつつすごく気になったので結局買っちゃいまして。まー、2年も経つと大筋意外の部分はすっかり忘れてるもので、文庫版と比べてどこがどう変わったかなんて、庁が省に変わったくらいしかわかりませんでしたが…。ハードカバー版のほうがちょっと大人っぽいかな?対象とする年齢が少し上がってる気がしたような。でも、わざわざハードカバー化するだけあって、話に深みがでてる気がするし、番外編が加わったことでさらに世界が広がって良くなったと思います。ノブオ君の話(っていうか、彼にかこつけて秋庭さんのあの態度!)は当然として、、思いがけず入江さんのお話もあったりして嬉しかったし。ただ、個人的には文庫版にあった秋庭さんの爆撃シーン、結構好きだったんだけど。カットされちゃってちょっと残念だったかな。でもどっちもそれぞれ好きだし、これでいいです。やっぱり面白かったから。

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粋な提案さん


# by siuka | 2007-12-30 20:21 | 有川 浩さんの本
『木洩れ日に泳ぐ魚』 恩田 陸
木洩れ日に泳ぐ魚
恩田 陸 / / 中央公論新社




 「木洩れ日」とそこに泳ぐ「魚」。ファンタジックなタイトルと思いきや、恩田さんならではの緊張感あるミステリー。とはいえ、登場するのは一組の男女、舞台は荷物をすべて持ち出した後の何もないアパートの一室。そこでこの二人が過去の事件を思い出しながら検証するというもの。あれは事故だったのか、いや事件だったのではないか。しかも手を下したのは目の前にいる相手じゃないのか。そんな疑いを互いに抱きつつ、少しずつ記憶をたどっていく二人。過去の事柄を酒を飲みながら語り合っているだけなのに、この緊張感は何なんだろう。毎度のことながらこんなところで恩田作品をすごいと思うし、これこそ恩田作品の醍醐味だと思う。そして、最後まで私の脳裏に印象的に残った木洩れ日の風景。植物が支配する鬱蒼とした森の、木洩れ日。たぶん私は、これからこの作品を思い出すたびにこの木洩れ日のイメージもまた思い出すんだろうなと、そんな気がする。





# by siuka | 2007-12-17 19:03 | 恩田 陸さんの本
『吉原手引草』 松井今朝子
吉原手引草
松井 今朝子 / / 幻冬舎




かの遊郭・吉原を舞台としたミステリー。
突如失踪した花魁・葛城をめぐり、関係者たちが彼女について語って聞かせる物語。吉原やそこに関わる人たちについて表の顔も裏の顔も話してくれる内容はとても興味深いです。ミステリーを読みながら、吉原について、そこで使われていた言葉で知ることができるというのはお得な気分。
さて、吉原で栄華を誇った花魁・葛城になにが起こったのか?
徐々に浮き上がる真相にわくわくしながら(特に後半)読みきれました。
花魁の悲劇ってよく扱われているけれど、当然のように華があれば闇もある。
知れば知るほど、華やかなだけじゃなく凄まじい世界だったんだと思い知らされる気がします。

# by siuka | 2007-11-25 18:42 | 読書日記(ま行の作家さん)
新潮文庫のブックカバー

先日、新潮社さんから「新潮文庫の100冊」のブックカバーが届きました。本当は別の色のカバーが来ればいいなと思ってましたが、これはこれで良いかと早速使う気満々です。
…こうして文庫本カバーばかりが増えていきます。
# by siuka | 2007-11-11 12:40 | ひとりごと。
『ありがとう、さようなら』 瀬尾まいこ
ありがとう、さようなら (ダ・ヴィンチブックス)
瀬尾まいこ / / メディアファクトリー



 瀬尾さんがすごく身近に感じられるエッセイ集。全体にすごくあたたかくて、優しい雰囲気に包まれている感じがして、読んでいるこっちまで優しい気分にさせてもらいました。瀬尾さんがご自分の生徒たちをどんなに好きかがよくわかります。こんな先生と一緒に過ごせる生徒たちってなんて幸せなんだろう。すごく羨ましく思います。こんな風に先生と生徒が思いあっていられたら、きっと学校はもっと楽しくて幸せな場所になりそうなのに。すこしでもたくさんの学校がそんな幸せな場所になれますようにと、思わずにはいられません。

# by siuka | 2007-11-05 19:47 | 瀬尾まいこさんの本
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